本場結城紬(重要無形文化財)の特徴

* 地機<ジバタ>で織るために、糸に小麦粉で糊をつけますが、長く着こなし、洗い張りをするたびにこの糊がとれ、だんだんと光沢を増し、毛羽もとれて風合いが良くなリ、体に馴染んできます。

* 地機で織るために、タテ糸が織手の腰にくくりつけてあり、タテ糸の張力を自在に調節でき、(ヨコ糸を打ち込む時にだけピンと張り、それ以外はゆるめておく)手紬糸をいたわりながら織る事ができるために、結城独特の風合いに織り上がります。

* 糸綜こうで下糸だけを吊って、上下させながら織るために織ったあと微妙に縮む作用が出る、それで布をいっそうきめを細かくし、結城特有の風合いをつくり出します。
* 一般の織機はヨコ糸の打ち込みは筬<オサ>で行います、結城は筬でも打ち込みますが、杼<ヒ>でより強く打ち込むために、目のつんだしっかりした布に織上がります。
* 結城紬に使用される手紬糸は、(本場大島紬で使用している生糸ではなく)真綿を人がつむいで糸にしたものです。このため軽く、温かい特徴を持っています。
* 染料は藍染め等、天然染料も使用しますが、ほとんどが堅ろう度の高い化学染料を使用します。
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