<結城紬の歴史>

B.C. 50年
 崇神(すじん)天皇の御代、多屋命(おおねのみこと)が久慈郡に機殿を造営して、織物をはじめました。これがあしぎぬで、結城紬の原形と言われています。
A.C. 714年
 常陸国のあしぎぬが奈良朝廷へ上納された記録がのこっています。また、奈良朝廷に上納された布が、正倉院に保存されています。
807年
 古語拾遺(こごしゅうい)のなかに、麻が好く生ずる所が総の国であり、穀木(ゆうのき)の好く育つ所が結城の郷である、と記されています。
 
1601年
 江戸時代にこの地を治めた伊那備前守忠次は、染色と縞の織法を技術導入するなど、紬の振興、改良に努めました。この頃から結城紬の名が広く全国に知られるようになりました。
1638年
 毛吹草(けふきぐさ)の中に、七産地十種類の紬が諸国の名産として取り上げられており、この中に結城紬の名称がでています。
1712年
 和漢三才図絵(わかんさんさいずえ)に最上品の紬として、結城紬が紹介されています。
1866年
 大塚いさ女、須藤うた女の両女により、はじめて紬の絣が織られ、ここに結城紬も画期的局面を展開することになりました。
1956年
 結城紬は、久留米絣、小千谷縮とともに国の重要無形文化財に指定されました。
1977年
 結城紬は、伝産法に基尽く国の伝統的工芸品の指定をうけました。

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